皆様お久しぶりです。TaWでございます。つい先日某ゲーセンのイベントでStepManiaXをプレイするついでの流れで初めてDDRをプレイして、あまりの楽しさに調子に乗って連続8プレイとかした結果翌日見事に筋肉痛が発動して死にかけました。常日頃運動してないお前が悪い
さて、BMS界隈のフォロワーの方なら既にご存知だとは思いますが、現在BMSイベント「MUMEI Academy 2022(以下MA・MA2022)」が開催されています。BMS制作初心者や今一つイベントで結果を出せていない人(※どちらも自称)を対象としたイベントですが、今回もかなり個性的な作品が出そろい、激しい戦いが展開されております。そして例によって某ファストフード店のキャラのパチモノや某音MAD構文の使い手等妙にキャラの立つインプレイヤーが降臨して場を沸かせたりしてますが、まあそれはそれとして。イベント期間はちょうど折り返しですが、昨年イベント終了目前で急激に票を伸ばし大逆転勝利を収めた作品もありますし、まだまだ結果は分かりません。果たしてこれからどうなるのか…。
そして、例によって今年もMAで個人的にお勧めしたい作品の紹介を本記事ではしていきたいと思います。例年はそもそも私自身が参加者サイドで多忙だったり、記事の半分くらいを埋めるネタとして自作品の制作過程とかイベントの結果を踏まえた反省点語りを書いている関係で、イベントが終了し結果発表が行われた後に記事を書いているため、その弊害として「今更おすすめされても遅ーよw」と仮に突っ込まれても言い返せなかったわけですが、今年は胸を張って期間中に記事を公開できます。やったぜ。
69(失格含めれば70)作品もあってどこからやればいいかわからない…という方は参考にしていただけると幸いです。でも時間に余裕があるならNo.01から全部やりましょう
<CLASS A : 無名戦エコノミー部門>
・thrown out / anco
作者のTwitterアイコンが通り過ぎるループが延々と続く…というシュールなBGAが印象に残る作品。しかし、作品としての作りは決してネタではなくむしろガチで、ジャンル通り'00年代のトランスシーンを彷彿とさせる硬派で没入感のあるトランスとなっています。またトランスというジャンルは一見すると作りやすそうで、でも実は独特のグルーヴ感を演出するのが初心者DTMerにとっては大きな壁になるのですが(※私感)、この作品はその点もしっかり表現されています。この作りこみはDTM・BMS制作ともに経験が浅い層を対象としているCLASS Aとしては規格外レベル。譜面もクオリティが高く、今後の活躍に期待がかかります。
・Damage / KN-5
CLASS Aどころか昨今のBMS界隈自体でも比較的珍しいINDUSTRIALでMAに挑んだ意欲作。メロディではなくビートで攻めるジャンルのため、逆に言えばメロディでの誤魔化しが効かず、ミックスや音の使い方のセンスが問われるジャンルですが、まさにジャンルを体現するかの如く重厚なビートと機械的な電子音が組み合わさり、このジャンル独特の力強さと無機質感を演出しています。また、譜面もこの手のジャンルのセオリーに違わずNormal判定という芸の細かさ。ANOTHER譜面はかなりの高難易度になっているため、腕前に自信のある方はチャレンジしてみましょう。
・d2 / Y.
毎年恒例の「これ絶対CLASS Aのクオリティじゃない」枠。初BMSでハード音源を使用するというレベルが高すぎる過程を経て生み出され、その上でBMS上のミキシングも自然という一体なぜCLASS Aにいるのか不思議になる作品。因みにタイトルの『d2』は制作に使用した2つのハードシンセに由来しているとのことです。楽曲面としては非常に渋いテクノとなっており、クラブVJ感を醸し出すBGAも相まってdopeな音に浸れます。譜面の難易度は全体的に少々高めなのですが、演奏感抜群の譜面のため腕に自信のある方はぜひやってみましょう。
余談ですが、今年はCLASS A・Bともに'90~'00年代のテクノやトランスに影響を受けているであろう作品が多く発表されています。この手の方向性が好きな筆者としてはかなり嬉しい展開なのですが、一体なぜ…?昨今は世間で20年くらい前に流行ったものが再評価されてひそかに再ブームを起こす、という流れが時折見られますが、BMS界にもその傾向が現れつつあるのでしょうか。
<CLASS B : 無名戦ビジネス部門>
・夢厭 con eleganza / 大前司
MA2022開幕とともに会場を驚愕させた作品の1つ。作者の大前司さんはBOFXVIIに続いて2度目のBMSイベント参加となりますが、MAでのクオリティとしては規格外レベルの作品を引っ提げて参戦してきました。「悪夢」をテーマとした混沌としつつもどこか夢心地のような曲調が特徴的で、楽曲の構成要素もオーケストラを基本としつつTrapやBreakbeatsのテイストも加わった良い意味で混沌としたものとなっています。そしてBGAは無名戦17の優勝曲や昨年のCLASS A優勝曲を思わせるようなカオスかつシュールな内容となっており、まさしく「悪夢」そのもの。さらに譜面もワープ、見かけ逆走等のギミックが仕込まれており、作品全方面でそのテーマを表現している徹底ぶり。貴方はこの夢から脱出することはできるか…?
・深く暗い海の底へ / freesia
一昨年のBMSをたくさん作るぜ'20でデビュー後、小~中規模イベントを中心に低難易度にフォーカスを当てたBMSを発表し続けているfreesiaさんですが、今回も低難易度メインの作品で参戦。ダイビングをテーマとし、浅い海からだんだんと深海へと潜っていく様子を追っていくような曲調、展開とともに徐々に落ちていくBPM…と今回もその表現力は冴えわたっています。譜面は低難易度ながらも演奏感に主眼が置かれた配置になっており、初心者の方にも上級者の方にもおすすめです。また、例によって24keys譜面が同梱されているため、環境がある方はチャレンジしてみましょう。
・Azure Rays / SKY.
個人的に今回のMAで特に印象的だった作品。ド直球のUK Hardcoreなのですが、陳腐さを一切感じさせず、音ゲーマーなら間違いなく唸るであろう展開が詰め込まれています。そして同時に「音ゲー曲としてのHardcore(所謂音ゲーコア)」だけでなく、「クラブミュージックとしてのHardcore」的なアプローチもしっかりされており、両方の側面において"聴ける"作品だと思います。さらになんとBGAも自作とのことで、青を基調とした疾走感抜群のこちらも楽曲のテーマと120%シンクロしています。譜面も良い意味でド直球となっており、「王道がなぜ王道たりえるのか」という事実を再確認させてくれる作品だと思います。音ゲーハードコアが嫌いな音ゲーオタクはなんだかんだ言っていないと思う。
・StarLightning!! / atily
Lime氏やkooridori氏等、BMS界にはキラキラした楽曲を手掛ける作家が一勢力として存在しますが、そのDNAを感じる作品。架空の魔法少女をテーマとしており、ストーリー性のある展開や文字通りキラキラした音づかい、勇壮で前向きな印象を受けるサビのメロディにそれがよく表れています。作者のatilyさんはキラキラしたPop系を得意としているとのことで、今後この方面で名を上げていくのか期待がかかります。
簡易的ながらBGAもついており、そちらも自作とのこと。今年のMA、つよいマルチクリエイター多すぎませんか?
・Next Star! / LLRK feat. AIきりたん
昨年MAよりデビューしたLLRKさんがBOFXVIIとBた作'22で経験を積みMAに帰ってきました。これまではエレクトロポップ系中心に作品を発表されてきた氏ですが、今回は歌もののHappy Hardcoreで参戦。明るく疾走感のある音ゲーハピコアのエッセンスが現れている作品です。また、これまでの作品に違わずBGAも自作(むしろこちら側での活動の方がメインのようです)で、曲の明るさ、可愛らしさをより引き立たせています。因みに(おそらく)氏の過去作のBGAに登場したキャラクターがほぼ全員出ているため、過去作をプレイしている人はより楽しめるかも…?
・Moment / Kazki Misora
一昨年の無名戦17にて『鏡花水月の宵』を発表し、そのクオリティの高さで一躍話題に上ったKazki Misora(旧名義:/指紋)さんが名義を新たにMAに参戦してきました。Artcore要素が強かった前作から一転、今回は硬派なGlitch系ベースミュージック…かと思ったら途中でサイケになり、加速とともにサビに突入しキャッチーなHardcoreになり、最後にまた硬派な路線に戻る、という展開が目まぐるしく変わるジャンルメガ盛り定食のような作品です。こういったアプローチも音ゲーならではですね。
この手のジャンルのお約束で、譜面は高難易度寄り。腕前に自信のある人はぜひチャレンジしてみましょう。
・Xiba / Heartnaut
今回のマルチクリエイター枠筆頭格。作者のXibaさんは過去に無名戦16への出場経験があり、その時も手描きフルアニメーションのBGAで会場を沸かせていたのですが、今回も曲、BGA、譜面を全て1人で手掛けているとのこと。特にストーリー性があるBGAは必見です。登録時BGAサイズがギガ単位になっていたのはご愛敬。
譜面は低~中難易度寄り。低難易度譜面で穏やかな楽曲とともにBGAの世界観を味わってみるのもいいかもしれません。
<CLASS C : A-1部門>
・戦 -IKUSA- / motz
BMS黎明期にコピーBMSを制作していた経験を持ち、2019年以降から活動を再開されているmotzさんが一昨年、昨年に引き続きMAに参戦しました。登録番号1番を勝ち取った作品ですが、長い戦いの始まりを告げるかのような厳かなオーケストラで、その曲調は大河ドラマのオープニングを思わせます。
余談ですが、続くNo.02、No.03もクオリティが化け物じみていたため、「今年のMAは凄いことになるぞ…」と名実ともにMAの激しい戦いを予感させる作品になっているような気がします。
・Distant World / ohon
昨年のMAでデビューしてその高いクオリティでCLASS B準優勝を達成し、最近は春M3でU-hey Setaさん率いるトランスレーベルのコンピレーションに参加するなどBMS内外問わず幅広い分野で活躍をしているohonさんが今年はCLASS Cで参戦。サイケ色が前面に出ていた昨年とは異なり、今回は宇宙をテーマとした高揚感のあるProgressive Tranceで、氏らしいサイケ要素を出しつつもまた新たな表情を見せています。譜面はTotal値が少し低めに設定されているうえ所謂「ラス殺し」が存在するため、初見プレイ時は要注意。
因みに宇宙というテーマに至った理由は「Tranceと言えば宇宙というイメージにつながったから(要約)」とのこと。Tranceの制作を経験したことがある方なら共感できるかもしれません。少なくとも私はそう思いました。
・Chase the Light / F.Wynnd
無名戦15から毎年継続的に無名戦・MAへの参戦を続けているF.Wynndさんが今年もMAに参戦。途中でBOFXVII参戦もはさんだためか、今回は以前に比べ音のキレがレベルアップしており、無名とは言わせないという強い意志を感じます。楽曲は本家のNAOKI氏やTAG氏を思わせる疾走感のあるSpeedRaveで、細かな16分フレーズが展開する良い意味で音ゲーへの「映え」が意識されています。やっぱり音ゲーと疾走感という感覚は切っても切り離せないんだよなあ…。
・<header> / 潮音きつね
テクノやサイケ等硬派でdopeなジャンルを得意とする潮音きつねさん。リアルの多忙により一時活動を休止されていたそうですが、昨年に続いて今年もMAに参戦してきました。今回は音ゲー全体でも珍しいジャンルであるClick Houseで参戦。本来音の切れ目のノイズは耳障りなものですが、それを逆手に取ったジャンルだけあり、細かなノイズが演出する独特のリズム感が癖になります。また、曲調から想像できるとおり譜面はスクラッチが多めの所謂「皿譜面」のため、この手の譜面が好きな方にはしっかり刺さるものとなっています。
因みに使用されている音源の一部はY.さんの『d2』で使用されているものと共通のハード音源からとられているとのこと。
・Unquenchable Fire / ANKAKE
テクノから珍しいエスニックジャンルに至るまで様々なジャンルを手掛け、ラウンジ系音楽イベント「コバコノカクレガ」の主催も務めるベテラン作家のANKAKEさんが今回は独自ジャンルで参戦してきました。「低速ハードコア」という文字だけ見ると疑問符が浮かびそうな表現がなされていますが、作品に触れれば納得。ディストーションキックと太いベースが鳴り響き、メタルのようなシャウトが響き渡り、まさに「熱い鼓動」を刻んでいくかのような熱量が作品全体から感じられます。炎が燃えるBGAもさらに熱さを演出しています。譜面はANKAKEさん曰く「低難易度にもこだわった」とのことで、低~中難易度中心ながら非常に演奏感があり、作品全体からにじみ出る「熱さ」と「圧」を感じながらプレーできる譜面となっています。
以上がTaWが個人的におすすめしたいMA2022のBMS15選です。言うまでもありませんが、これら以外にも会場には高クオリティなBMSが多数あるため、実際に会場を訪れ、作品に触れてみることをおすすめします。そして、作品をプレーしたらぜひ「インプレ」をしましょう。作者は「良いね!」の一言だけでも喜びます。また作家さんによっては返信で制作の裏話が語られたりすることもあるので、インプレをしたことがない方もこれを機に「インプレ気持ち良すぎだろ!」とインプレイヤーデビューしてみてはいかがでしょうか。でもエアプインプレや誹謗中傷は勘弁な。
インプレ期間は7/4(月)まで。まだ2週間ほどあるため期間的余裕はありますが、過去のイベントの傾向から考えるに、直前の日曜日夜中でラストスパートをかける方が続出して会場が重くなることが予想されるため、早めの投下を意識するといいかもしれません。インプレは計画的に。
さて、BMS界隈のフォロワーの方なら既にご存知だとは思いますが、現在BMSイベント「MUMEI Academy 2022(以下MA・MA2022)」が開催されています。BMS制作初心者や今一つイベントで結果を出せていない人(※どちらも自称)を対象としたイベントですが、今回もかなり個性的な作品が出そろい、激しい戦いが展開されております。
そして、例によって今年もMAで個人的にお勧めしたい作品の紹介を本記事ではしていきたいと思います。例年はそもそも私自身が参加者サイドで多忙だったり、記事の半分くらい
69(失格含めれば70)作品もあってどこからやればいいかわからない…という方は参考にしていただけると幸いです。
<CLASS A : 無名戦エコノミー部門>
・thrown out / anco
作者のTwitterアイコンが通り過ぎるループが延々と続く…というシュールなBGAが印象に残る作品。しかし、作品としての作りは決してネタではなくむしろガチで、ジャンル通り'00年代のトランスシーンを彷彿とさせる硬派で没入感のあるトランスとなっています。またトランスというジャンルは一見すると作りやすそうで、でも実は独特のグルーヴ感を演出するのが初心者DTMerにとっては大きな壁になるのですが(※私感)、この作品はその点もしっかり表現されています。この作りこみはDTM・BMS制作ともに経験が浅い層を対象としているCLASS Aとしては規格外レベル。譜面もクオリティが高く、今後の活躍に期待がかかります。
・Damage / KN-5
CLASS Aどころか昨今のBMS界隈自体でも比較的珍しいINDUSTRIALでMAに挑んだ意欲作。メロディではなくビートで攻めるジャンルのため、逆に言えばメロディでの誤魔化しが効かず、ミックスや音の使い方のセンスが問われるジャンルですが、まさにジャンルを体現するかの如く重厚なビートと機械的な電子音が組み合わさり、このジャンル独特の力強さと無機質感を演出しています。また、譜面もこの手のジャンルのセオリーに違わずNormal判定という芸の細かさ。ANOTHER譜面はかなりの高難易度になっているため、腕前に自信のある方はチャレンジしてみましょう。
・d2 / Y.
毎年恒例の「これ絶対CLASS Aのクオリティじゃない」枠。初BMSでハード音源を使用するというレベルが高すぎる過程を経て生み出され、その上でBMS上のミキシングも自然という一体なぜCLASS Aにいるのか不思議になる作品。因みにタイトルの『d2』は制作に使用した2つのハードシンセに由来しているとのことです。楽曲面としては非常に渋いテクノとなっており、クラブVJ感を醸し出すBGAも相まってdopeな音に浸れます。譜面の難易度は全体的に少々高めなのですが、演奏感抜群の譜面のため腕に自信のある方はぜひやってみましょう。
余談ですが、今年はCLASS A・Bともに'90~'00年代のテクノやトランスに影響を受けているであろう作品が多く発表されています。この手の方向性が好きな筆者としてはかなり嬉しい展開なのですが、一体なぜ…?昨今は世間で20年くらい前に流行ったものが再評価されてひそかに再ブームを起こす、という流れが時折見られますが、BMS界にもその傾向が現れつつあるのでしょうか。
<CLASS B : 無名戦ビジネス部門>
・夢厭 con eleganza / 大前司
MA2022開幕とともに会場を驚愕させた作品の1つ。作者の大前司さんはBOFXVIIに続いて2度目のBMSイベント参加となりますが、MAでのクオリティとしては規格外レベルの作品を引っ提げて参戦してきました。「悪夢」をテーマとした混沌としつつもどこか夢心地のような曲調が特徴的で、楽曲の構成要素もオーケストラを基本としつつTrapやBreakbeatsのテイストも加わった良い意味で混沌としたものとなっています。そしてBGAは無名戦17の優勝曲や昨年のCLASS A優勝曲を思わせるようなカオスかつシュールな内容となっており、まさしく「悪夢」そのもの。さらに譜面もワープ、見かけ逆走等のギミックが仕込まれており、作品全方面でそのテーマを表現している徹底ぶり。貴方はこの夢から脱出することはできるか…?
・深く暗い海の底へ / freesia
一昨年のBMSをたくさん作るぜ'20でデビュー後、小~中規模イベントを中心に低難易度にフォーカスを当てたBMSを発表し続けているfreesiaさんですが、今回も低難易度メインの作品で参戦。ダイビングをテーマとし、浅い海からだんだんと深海へと潜っていく様子を追っていくような曲調、展開とともに徐々に落ちていくBPM…と今回もその表現力は冴えわたっています。譜面は低難易度ながらも演奏感に主眼が置かれた配置になっており、初心者の方にも上級者の方にもおすすめです。また、例によって24keys譜面が同梱されているため、環境がある方はチャレンジしてみましょう。
・Azure Rays / SKY.
個人的に今回のMAで特に印象的だった作品。ド直球のUK Hardcoreなのですが、陳腐さを一切感じさせず、音ゲーマーなら間違いなく唸るであろう展開が詰め込まれています。そして同時に「音ゲー曲としてのHardcore(所謂音ゲーコア)」だけでなく、「クラブミュージックとしてのHardcore」的なアプローチもしっかりされており、両方の側面において"聴ける"作品だと思います。さらになんとBGAも自作とのことで、青を基調とした疾走感抜群のこちらも楽曲のテーマと120%シンクロしています。譜面も良い意味でド直球となっており、「王道がなぜ王道たりえるのか」という事実を再確認させてくれる作品だと思います。音ゲーハードコアが嫌いな音ゲーオタクはなんだかんだ言っていないと思う。
・StarLightning!! / atily
Lime氏やkooridori氏等、BMS界にはキラキラした楽曲を手掛ける作家が一勢力として存在しますが、そのDNAを感じる作品。架空の魔法少女をテーマとしており、ストーリー性のある展開や文字通りキラキラした音づかい、勇壮で前向きな印象を受けるサビのメロディにそれがよく表れています。作者のatilyさんはキラキラしたPop系を得意としているとのことで、今後この方面で名を上げていくのか期待がかかります。
簡易的ながらBGAもついており、そちらも自作とのこと。今年のMA、つよいマルチクリエイター多すぎませんか?
・Next Star! / LLRK feat. AIきりたん
昨年MAよりデビューしたLLRKさんがBOFXVIIとBた作'22で経験を積みMAに帰ってきました。これまではエレクトロポップ系中心に作品を発表されてきた氏ですが、今回は歌もののHappy Hardcoreで参戦。明るく疾走感のある音ゲーハピコアのエッセンスが現れている作品です。また、これまでの作品に違わずBGAも自作(むしろこちら側での活動の方がメインのようです)で、曲の明るさ、可愛らしさをより引き立たせています。因みに(おそらく)氏の過去作のBGAに登場したキャラクターがほぼ全員出ているため、過去作をプレイしている人はより楽しめるかも…?
・Moment / Kazki Misora
一昨年の無名戦17にて『鏡花水月の宵』を発表し、そのクオリティの高さで一躍話題に上ったKazki Misora(旧名義:/指紋)さんが名義を新たにMAに参戦してきました。Artcore要素が強かった前作から一転、今回は硬派なGlitch系ベースミュージック…かと思ったら途中でサイケになり、加速とともにサビに突入しキャッチーなHardcoreになり、最後にまた硬派な路線に戻る、という展開が目まぐるしく変わるジャンルメガ盛り定食のような作品です。こういったアプローチも音ゲーならではですね。
この手のジャンルのお約束で、譜面は高難易度寄り。腕前に自信のある人はぜひチャレンジしてみましょう。
・Xiba / Heartnaut
今回のマルチクリエイター枠筆頭格。作者のXibaさんは過去に無名戦16への出場経験があり、その時も手描きフルアニメーションのBGAで会場を沸かせていたのですが、今回も曲、BGA、譜面を全て1人で手掛けているとのこと。特にストーリー性があるBGAは必見です。
譜面は低~中難易度寄り。低難易度譜面で穏やかな楽曲とともにBGAの世界観を味わってみるのもいいかもしれません。
<CLASS C : A-1部門>
・戦 -IKUSA- / motz
BMS黎明期にコピーBMSを制作していた経験を持ち、2019年以降から活動を再開されているmotzさんが一昨年、昨年に引き続きMAに参戦しました。登録番号1番を勝ち取った作品ですが、長い戦いの始まりを告げるかのような厳かなオーケストラで、その曲調は大河ドラマのオープニングを思わせます。
余談ですが、続くNo.02、No.03もクオリティが化け物じみていたため、「今年のMAは凄いことになるぞ…」と名実ともにMAの激しい戦いを予感させる作品になっているような気がします。
・Distant World / ohon
昨年のMAでデビューしてその高いクオリティでCLASS B準優勝を達成し、最近は春M3でU-hey Setaさん率いるトランスレーベルのコンピレーションに参加するなどBMS内外問わず幅広い分野で活躍をしているohonさんが今年はCLASS Cで参戦。サイケ色が前面に出ていた昨年とは異なり、今回は宇宙をテーマとした高揚感のあるProgressive Tranceで、氏らしいサイケ要素を出しつつもまた新たな表情を見せています。譜面はTotal値が少し低めに設定されているうえ所謂「ラス殺し」が存在するため、初見プレイ時は要注意。
因みに宇宙というテーマに至った理由は「Tranceと言えば宇宙というイメージにつながったから(要約)」とのこと。Tranceの制作を経験したことがある方なら共感できるかもしれません。少なくとも私はそう思いました。
・Chase the Light / F.Wynnd
無名戦15から毎年継続的に無名戦・MAへの参戦を続けているF.Wynndさんが今年もMAに参戦。途中でBOFXVII参戦もはさんだためか、今回は以前に比べ音のキレがレベルアップしており、無名とは言わせないという強い意志を感じます。楽曲は本家のNAOKI氏やTAG氏を思わせる疾走感のあるSpeedRaveで、細かな16分フレーズが展開する良い意味で音ゲーへの「映え」が意識されています。やっぱり音ゲーと疾走感という感覚は切っても切り離せないんだよなあ…。
・<header> / 潮音きつね
テクノやサイケ等硬派でdopeなジャンルを得意とする潮音きつねさん。リアルの多忙により一時活動を休止されていたそうですが、昨年に続いて今年もMAに参戦してきました。今回は音ゲー全体でも珍しいジャンルであるClick Houseで参戦。本来音の切れ目のノイズは耳障りなものですが、それを逆手に取ったジャンルだけあり、細かなノイズが演出する独特のリズム感が癖になります。また、曲調から想像できるとおり譜面はスクラッチが多めの所謂「皿譜面」のため、この手の譜面が好きな方にはしっかり刺さるものとなっています。
因みに使用されている音源の一部はY.さんの『d2』で使用されているものと共通のハード音源からとられているとのこと。
・Unquenchable Fire / ANKAKE
テクノから珍しいエスニックジャンルに至るまで様々なジャンルを手掛け、ラウンジ系音楽イベント「コバコノカクレガ」の主催も務めるベテラン作家のANKAKEさんが今回は独自ジャンルで参戦してきました。「低速ハードコア」という文字だけ見ると疑問符が浮かびそうな表現がなされていますが、作品に触れれば納得。ディストーションキックと太いベースが鳴り響き、メタルのようなシャウトが響き渡り、まさに「熱い鼓動」を刻んでいくかのような熱量が作品全体から感じられます。炎が燃えるBGAもさらに熱さを演出しています。譜面はANKAKEさん曰く「低難易度にもこだわった」とのことで、低~中難易度中心ながら非常に演奏感があり、作品全体からにじみ出る「熱さ」と「圧」を感じながらプレーできる譜面となっています。
以上がTaWが個人的におすすめしたいMA2022のBMS15選です。言うまでもありませんが、これら以外にも会場には高クオリティなBMSが多数あるため、実際に会場を訪れ、作品に触れてみることをおすすめします。そして、作品をプレーしたらぜひ「インプレ」をしましょう。作者は「良いね!」の一言だけでも喜びます。また作家さんによっては返信で制作の裏話が語られたりすることもあるので、インプレをしたことがない方もこれを機に
インプレ期間は7/4(月)まで。まだ2週間ほどあるため期間的余裕はありますが、過去のイベントの傾向から考えるに、直前の日曜日夜中でラストスパートをかける方が続出して会場が重くなることが予想されるため、早めの投下を意識するといいかもしれません。インプレは計画的に。