※注意事項※
今回は割とデリケートな話題を扱います。
前回「不穏な話題は扱いません!」って言った結果がこれだよ!
一応閲覧注意ということで。
また、割と自分の主観で語っている部分が多いので、致命的なミスがある可能性もあります。
その場合は指摘していただけると助かります。
以下本文です。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
どうも、TaWです。基本このブログはイベント後の裏話とかを語るときにしか動かさないのですが、ちょっと思わせられることがあったので書きます。
あ、ちなみにMF3の裏話については基本作品のreadmeで語りきってしまった気がするので書かない予定です。
前回の入りでもちょこっとだけ書きましたが、私は現在DJMAX RESPECT V(以下V)という音ゲーにハマっております。
様々なジャンルの楽曲(割と音ゲーで聴くことの少ないボサノバとかライトポップスなんかも入っています)が収録されており、DLCによる楽曲追加も積極的に行われているため、現在Steamで配信されている音ゲーの中ではMuseDashと並んで特に「熱い」ゲームだと思います。残念ながらもう終わってしまいましたが、今年のSteamサマーセールではかなり安くなっており、これで購入した人も多いのではないでしょうか。かくいう自分もその1人ですし。
さて、そんなVですが、先日告知があり、スマホ・タブレットで展開されている音ゲー「Cytus II(以下Cytus)」とのコラボDLCが登場する、という情報が入りました。
一足先にCytus側にはVの楽曲(というか歴代DJMAXシリーズの名曲)が収録され、ファンの間では結構話題になっていたようです(反応していた人は海外の方が多く、英語のスラングや短い言い回しに疎い自分は意味を完全にくみ取ることができませんでした…)。
自分はCytusを初代からずっとやりこんでおり、CytusをきっかけにしてBMS界隈入りした(ここの詳しい理由は後述します。これ読んでるような人には言うまでもないと思いますが。)ような面もあるため、Cytusを好んでプレーしてきた身としてはこれを逃す手はない!と買う気満々でめちゃくちゃ楽しみにしておりました。
そして昨日(7/16)ついにDLCが本配信され、その収録楽曲がベールを脱いだわけですが、正直いろんな意味で愕然としました。
とりあえず一覧を見てみましょう。
・Shoot Out
・Les Parfums de L'Amour
・Ververg
・CODENAME : ZERO
・EMber
・Mammal
・OLD GOLD
・Entrance
・L
・AXION
・conflict
・Myosotis
この時点で嫌な予感がしている人、あなたの感性はたぶん私と似ています(知らんがな
正直この時点で物申したい気分ですがここはぐっと抑えて、1つずつ見ていきましょう。
・Shoot Out
知る人ぞ知るVITA版「Cytus Λ」からの移植。TsukasaさんはDJMAXにも楽曲提供をしていらっしゃいますし、何より個人的に好きな曲なのでこれは嬉しかったです。
・Les Parfums de L'Amour
これなんも見ずにタイトル書ける人いるんですかね?初代Cytusのチャプター1からの移植。
結構テンポが速めのため、初見で苦戦した方も多いのではないでしょうか。
・Ververg
初代Cytusのチャプター1の曲。作曲はあのonokenさん、歌唱はbさんとかなり豪華なことになっています。Cytusでは「ani」という変名義になっていましたが、こちらではonoken名義になっています。
・CODENAME : ZERO
初代Cytusのチャプター9ボス曲。曲の後半になって襲い掛かるBPM200の同時押し連打とアウトロのプチ発狂でトラウマになった苦戦した人も多いはず。Cytusを代表するボス曲だと思います。ビィトタァイム…
・EMber
Cytus IIからの移植。初期のアップデートで追加された曲。担当キャラクターの「ROBO_Head」のサントラの最後の1曲で、どこかエンディング感があります。意外なところから持ってきたなあ…
・Mammal
Cytus IIからの移植曲。Cytus側でも解禁にDLCが必要になるため、無課金勢はまず出会うことがない曲ですが、疾走感がありどこかアジアンテイストなサウンドが良い感じを出しています。これまた意外なところから…
・OLD GOLD
初代Cytusのチャプター6より。Cranky氏らしいド派手なレイヴサウンド。DJMAXにはこの曲の続編と考えられる「BLACK GOLD」が入っているため、この展開はかなり熱いと思います。
・Entrance
ご存知初代Cytusチャプター2のボス。Cytusの代名詞的な楽曲でしょう。Cytusプレイヤーに最初の壁として立ちはだかり、さらにその奥には2つの裏楽曲が控えているというまさに「音ゲーボス曲」らしい曲だと思います。最近はRAVONにアレンジ版が入ったり、maimaiにコラボで移植されたりと再注目されているような。
…ここまでは割と妥当な選曲だと思います。II枠はもっと他に候補あっただろとか言わない。
・L
FDが出るまでCytus最難関の座に居座っていた曲(厳密にはその原曲)。後にこの曲の派生で丸々1チャプター作られたり、アレンジ版がCytus ΩのEX専用曲になったり(結局実現には至りませんでしたが泣)、Deemoのとある曲にフレーズが引用されたり、IIでさらにアレンジされ「iL」と名を変え最難関の1つに返り咲くなどCytusシリーズを代表する1曲です…が、実は初出はBMSだったりします。ただ、この曲に関しては移植時に大幅にアレンジされ、何度もアレンジを経て最終的には最早別曲になっているため、「Cytusの曲」として扱われても全く問題ないと思います。
この先からちょっと雲行きが怪しくなります。
・AXION
BMSイベント「Wire Puller 2」で登場した、MagicMashMan(=削除)氏の楽曲。氏らしい壮大かつ透明感のある楽曲でイベントでは最多インプレを記録するも、作風があまりにもわかりやすすぎたことからか最終スコアは最下位でした。その後初代Cytusのチャプター8ボスとして登場し、一躍脚光を浴びました。これまでにない独特な配置で苦戦したCytusプレイヤーも多かったと思います。
ただ、これを「Cytusの曲」として出すのは…まあ、Cytusに入ったことで有名になった側面があるのは事実ですし、普通に良い曲なのでここは気持ちを抑えて受け入れましょう。
・conflict
BMSイベント「BOF2011」優勝曲。この曲についてはもう説明は不要だと思います。おそらくBMS初出の音ゲー曲ではもっとも有名な曲の1つではないでしょうか。
…これを「Cytusの曲」として出すのはちょっと無理があるような…。なんならCytus入る前にすでにToneSphereで猛威振るってたし…。もっと言えばDJMAXと開発元一緒のTapsonicにすでに入ってるからそっちから引っ張ってこれたかもしれないのになぜ貴重な枠を消費して入れたのか…。
これについてはもうツッコミしか出ません。
・Myosotis
Deemoのver.2のストーリー完走報酬兼大ボスとして登場。作者が同じで曲の歌詞的にも前作ポジションのMagnoliaをさらに強化したような局所難譜面でDeemoプレイヤーの度肝を抜きました。
…お前Cytusの曲じゃねえだろ。なんでCytus枠でしれっと入ってるんだよ。
因みに兄弟曲のMagnoliaはDeemoコラボのDLCで入りました。まあ両方遊べるのはありがたいんだけどさあ…。
…とまあ後半3曲に対してはかなり辛辣なコメントが沸き上がってきたわけですが、よくよく考えるとCytusの代表曲は、初代に関しては特にですが、BMS初出の曲が多いです。これが良いとか悪いとかを論じるのはまた話が違ってくるため今回は(というかたぶん今後も)扱いませんが、少なくとも今回の収録ラインナップに違和感が生じたのはそのあたりにも関係がありそうです。1つ確実に言えるのは、初代Cytusを取り巻いていた状況と今のBMS周りの状況が大きく変わっている、ということです。
初代Cytusがヒットしていた当時、スマホでできるオリジナル音ゲーは実質Cytus一強状態で、またBMS曲の移植はACは勿論、家庭用やアプリ音ゲーでもほとんどありませんでした(たぶん唯一できたのがDJMAXに入っていたAKITO氏の『桜華月』。残念ながら現行のVでは収録から外れてしまっています。あとちょうど黎明期だったToneSphereもBMS曲が遊べるスマホ音ゲーでしたが、Cytusに比べるとちょっと弱かった印象)。そんな中、CytusにはHalcyon、Parousia等のBMS曲が移植されていきました。商業音ゲーとはいえ、当時はまだCytusも今ほどの一大コンテンツになっておらず、スマホオリジナル音ゲーに魅かれたプレイヤーがちょっとやりこんでいる、という程度で、後にHalcyonやParousiaがCytusのサウンドトラックに収録された際も特に大きな騒動はなかったと思います(当時自分はそこまでBMS界隈に造詣が深くなく、気に入った曲を落として聴いていた程度なので詳しくは分かりません)。
逆に、CytusでHalcyonやParousia、後に入ったBlackLairやRainbow Night, Sky Highway、AXION等をプレーし、曲について調べるうちに「あ、この曲BMSっていうのが初出なのか!ほかにもかっこいい曲多いみたいだしやってみよう!」と興味を持ち、BMSプレイヤーになったり界隈入りした人もかなりいると思います。かくいう自分もそれに近いです(自分は追っかけになっただけで、それから界隈に本格参戦を果たすまで約5年の間があるのですが、それはまた別の機会に)。
そういった意味で、Cytusが(図らずとも)BMS界への入り口として働いていたという事実は大きいと思います。また、何度も言うように当時はBMS曲の商業音ゲーへの移植が今ほど積極的に行われていなかった(たぶん某K社との関係が大きいと予想)のとCytus自体がそこまで大きい会社が作っているゲームでもなかったため、BMS曲が入ったとしても「ああこれも入るのか」と「界隈の一部」的な見方で見られていたのかもしれません。
それから8年近く経ちました。今やスマホ音ゲーでインスト曲中心のゲームにはほぼ必ずBMS曲が入っており、ゲーセンに行ってもかなりの機種でBMS曲がプレーできるようになりました。おそらくこれの火付け役になったのはやっぱりあの機種ではないかなー、と個人的には思うのですが、それは置いておいて。
結果、「BMS曲」という1つの音楽ジャンルが生まれ、「BMS=公式音ゲーへの登竜門」みたいな見方で一部で見られてしまっていることも否めません。
ただ、BMSはあくまで「BMS」というゲームです。それ以上でもそれ以下でもない、ということを改めて商業音ゲーから入ってBMS曲に触れるようになった人には認知してもらいたいと思っています。
こういった現状になっている、と踏まえた上で。
今回のCytusのDLCの一件は少々やりすぎではないかと個人的には思いました。確かに、CytusはBMSを知るきっかけとして良い方向で機能していたと思われるのは事実ですし、現状の音ゲーにBMS曲が入ることもそういった面ではメリットとして働いていると思います。
ただ、それを当時のノリでやるのは(意識してるのかわかりませんが)違うぞ、と。
BMSの立場が徐々に変わっていったように、Cytusの立場も明らかに変わりました。
AC化は実現できませんでしたが(Ωやりたかった…)、続編のIIはスマホ音ゲーではおそらく最大手としての立場を維持し続けているのみならず、AC音ゲーとのコラボや、ついには初音ミクやキズナアイといった有名コンテンツともコラボし、AC音ゲー顔負けのコンテンツ力を持つゲームに成長しました。プレイヤー人口が増えたのも大きいと思います。
そんな立場のコンテンツが、当時のノリで(そうじゃないことをマジで願ってはいますが)BMS曲を「オリジナル曲」扱いで持っていったらどうなるか。
答えは明確だと思います。
…ただ、正直なところ自分が消費する「だけ」の立場から、消費するだけでなく「作る」立場になったためこのように考えるようになったという側面も大きいと思います。
現に、Twitterで軽く検索をかけたところ、「conflictがVで遊べる!嬉しい!」という感じの感想が多く、そこまで消費者側は考えずに受け取るんだな、と思いました(決して悪い意味ではありません)。とりあえず、今回の曲はCytusでも有名で強烈な印象を残している曲ではあるんだけど、その前に0から作り上げた人たちもいて、そっち側で楽しんでる人もいるんだよ、ということをその辺の事情を知らない方にも少し知っておいてほしい、という意味合いでこの記事を書きました。
届くかどうかはわかりませんが。
あと、個人的にはCytusには今回移植されなかった曲にもオリジナル曲でいい曲はたくさんあるので(Light up my love、Iris、Precipitation、The Black Case、Area184、Holy Knight、Zauberkugel、Colorful Skies、First Gate、GATRIX…思いつく推しが初代だけでこれだけあります(オタク特有の早口))外部コンテンツの力に頼らずそのあたりをもう少し自己完結する努力をしてほしかったな、と1Cytusファンとして思うわけです。
企業の方にも届くかどうかはわかりませんが。
なんかめっちゃ長くなっちゃいましたが、今回はこの辺で。
今後、不穏なネタの記事は自分としてもあまり書く気が進まないので書かないよう努力しますが、この記事で不快に思われた方がいらっしゃいましたら申し訳ありません。
ただ、もし自分と同じ考えの方がいて、この記事を読んで同じ考えの人がいたんだ…と気分が晴れれば幸いです。
最後に一言。
Myosotisの初出はDeemoです。
今回は割とデリケートな話題を扱います。
一応閲覧注意ということで。
また、割と自分の主観で語っている部分が多いので、致命的なミスがある可能性もあります。
その場合は指摘していただけると助かります。
以下本文です。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
どうも、TaWです。基本このブログはイベント後の裏話とかを語るときにしか動かさないのですが、ちょっと思わせられることがあったので書きます。
あ、ちなみにMF3の裏話については基本作品のreadmeで語りきってしまった気がするので書かない予定です。
前回の入りでもちょこっとだけ書きましたが、私は現在DJMAX RESPECT V(以下V)という音ゲーにハマっております。
様々なジャンルの楽曲(割と音ゲーで聴くことの少ないボサノバとかライトポップスなんかも入っています)が収録されており、DLCによる楽曲追加も積極的に行われているため、現在Steamで配信されている音ゲーの中ではMuseDashと並んで特に「熱い」ゲームだと思います。残念ながらもう終わってしまいましたが、今年のSteamサマーセールではかなり安くなっており、これで購入した人も多いのではないでしょうか。かくいう自分もその1人ですし。
さて、そんなVですが、先日告知があり、スマホ・タブレットで展開されている音ゲー「Cytus II(以下Cytus)」とのコラボDLCが登場する、という情報が入りました。
一足先にCytus側にはVの楽曲(というか歴代DJMAXシリーズの名曲)が収録され、ファンの間では結構話題になっていたようです(反応していた人は海外の方が多く、英語のスラングや短い言い回しに疎い自分は意味を完全にくみ取ることができませんでした…)。
自分はCytusを初代からずっとやりこんでおり、CytusをきっかけにしてBMS界隈入りした(ここの詳しい理由は後述します。
そして昨日(7/16)ついにDLCが本配信され、その収録楽曲がベールを脱いだわけですが、正直いろんな意味で愕然としました。
とりあえず一覧を見てみましょう。
・Shoot Out
・Les Parfums de L'Amour
・Ververg
・CODENAME : ZERO
・EMber
・Mammal
・OLD GOLD
・Entrance
・L
・AXION
・conflict
・Myosotis
正直この時点で物申したい気分ですがここはぐっと抑えて、
・Shoot Out
知る人ぞ知るVITA版「Cytus Λ」からの移植。TsukasaさんはDJMAXにも楽曲提供をしていらっしゃいますし、何より個人的に好きな曲なのでこれは嬉しかったです。
・Les Parfums de L'Amour
結構テンポが速めのため、初見で苦戦した方も多いのではないでしょうか。
・Ververg
初代Cytusのチャプター1の曲。作曲はあのonokenさん、歌唱はbさんとかなり豪華なことになっています。Cytusでは「ani」という変名義になっていましたが、こちらではonoken名義になっています。
・CODENAME : ZERO
初代Cytusのチャプター9ボス曲。曲の後半になって襲い掛かるBPM200の同時押し連打とアウトロのプチ発狂で
・EMber
Cytus IIからの移植。初期のアップデートで追加された曲。担当キャラクターの「ROBO_Head」のサントラの最後の1曲で、どこかエンディング感があります。意外なところから持ってきたなあ…
・Mammal
Cytus IIからの移植曲。Cytus側でも解禁にDLCが必要になるため、無課金勢はまず出会うことがない曲ですが、疾走感がありどこかアジアンテイストなサウンドが良い感じを出しています。これまた意外なところから…
・OLD GOLD
初代Cytusのチャプター6より。Cranky氏らしいド派手なレイヴサウンド。DJMAXにはこの曲の続編と考えられる「BLACK GOLD」が入っているため、この展開はかなり熱いと思います。
・Entrance
ご存知初代Cytusチャプター2のボス。Cytusの代名詞的な楽曲でしょう。Cytusプレイヤーに最初の壁として立ちはだかり、さらにその奥には2つの裏楽曲が控えているというまさに「音ゲーボス曲」らしい曲だと思います。最近はRAVONにアレンジ版が入ったり、maimaiにコラボで移植されたりと再注目されているような。
…ここまでは割と妥当な選曲だと思います。
・L
FDが出るまでCytus最難関の座に居座っていた曲(厳密にはその原曲)。後にこの曲の派生で丸々1チャプター作られたり、アレンジ版がCytus ΩのEX専用曲になったり(
この先からちょっと雲行きが怪しくなります。
・AXION
BMSイベント「Wire Puller 2」で登場した、MagicMashMan(=削除)氏の楽曲。氏らしい壮大かつ透明感のある楽曲でイベントでは最多インプレを記録するも、
ただ、これを「Cytusの曲」として出すのは…まあ、Cytusに入ったことで有名になった側面があるのは事実ですし、普通に良い曲なのでここは気持ちを抑えて受け入れましょう。
・conflict
BMSイベント「BOF2011」優勝曲。この曲についてはもう説明は不要だと思います。おそらくBMS初出の音ゲー曲ではもっとも有名な曲の1つではないでしょうか。
…これを「Cytusの曲」として出すのはちょっと無理があるような…。なんならCytus入る前にすでにToneSphereで猛威振るってたし…。もっと言えばDJMAXと開発元一緒のTapsonicにすでに入ってるからそっちから引っ張ってこれたかもしれないのになぜ貴重な枠を消費して入れたのか…。
これについてはもうツッコミしか出ません。
・Myosotis
Deemoのver.2のストーリー完走報酬兼大ボスとして登場。作者が同じで曲の歌詞的にも前作ポジションのMagnoliaをさらに強化したような局所難譜面でDeemoプレイヤーの度肝を抜きました。
…お前Cytusの曲じゃねえだろ。なんでCytus枠でしれっと入ってるんだよ。
因みに兄弟曲のMagnoliaはDeemoコラボのDLCで入りました。まあ両方遊べるのはありがたいんだけどさあ…。
…とまあ後半3曲に対してはかなり辛辣なコメントが沸き上がってきたわけですが、よくよく考えるとCytusの代表曲は、初代に関しては特にですが、BMS初出の曲が多いです。これが良いとか悪いとかを論じるのはまた話が違ってくるため今回は(というかたぶん今後も)扱いませんが、少なくとも今回の収録ラインナップに違和感が生じたのはそのあたりにも関係がありそうです。1つ確実に言えるのは、初代Cytusを取り巻いていた状況と今のBMS周りの状況が大きく変わっている、ということです。
初代Cytusがヒットしていた当時、スマホでできるオリジナル音ゲーは実質Cytus一強状態で、またBMS曲の移植はACは勿論、家庭用やアプリ音ゲーでもほとんどありませんでした(たぶん唯一できたのがDJMAXに入っていたAKITO氏の『桜華月』。残念ながら現行のVでは収録から外れてしまっています。あとちょうど黎明期だったToneSphereもBMS曲が遊べるスマホ音ゲーでしたが、Cytusに比べるとちょっと弱かった印象)。そんな中、CytusにはHalcyon、Parousia等のBMS曲が移植されていきました。商業音ゲーとはいえ、当時はまだCytusも今ほどの一大コンテンツになっておらず、スマホオリジナル音ゲーに魅かれたプレイヤーがちょっとやりこんでいる、という程度で、後にHalcyonやParousiaがCytusのサウンドトラックに収録された際も特に大きな騒動はなかったと思います(当時自分はそこまでBMS界隈に造詣が深くなく、気に入った曲を落として聴いていた程度なので詳しくは分かりません)。
逆に、CytusでHalcyonやParousia、後に入ったBlackLairやRainbow Night, Sky Highway、AXION等をプレーし、曲について調べるうちに「あ、この曲BMSっていうのが初出なのか!ほかにもかっこいい曲多いみたいだしやってみよう!」と興味を持ち、BMSプレイヤーになったり界隈入りした人もかなりいると思います。かくいう自分もそれに近いです(自分は追っかけになっただけで、それから界隈に本格参戦を果たすまで約5年の間があるのですが、それはまた別の機会に)。
そういった意味で、Cytusが(図らずとも)BMS界への入り口として働いていたという事実は大きいと思います。また、何度も言うように当時はBMS曲の商業音ゲーへの移植が今ほど積極的に行われていなかった(たぶん某K社との関係が大きいと予想)のとCytus自体がそこまで大きい会社が作っているゲームでもなかったため、BMS曲が入ったとしても「ああこれも入るのか」と「界隈の一部」的な見方で見られていたのかもしれません。
それから8年近く経ちました。今やスマホ音ゲーでインスト曲中心のゲームにはほぼ必ずBMS曲が入っており、ゲーセンに行ってもかなりの機種でBMS曲がプレーできるようになりました。おそらくこれの火付け役になったのはやっぱりあの機種ではないかなー、と個人的には思うのですが、それは置いておいて。
結果、「BMS曲」という1つの音楽ジャンルが生まれ、「BMS=公式音ゲーへの登竜門」みたいな見方で一部で見られてしまっていることも否めません。
ただ、BMSはあくまで「BMS」というゲームです。それ以上でもそれ以下でもない、ということを改めて商業音ゲーから入ってBMS曲に触れるようになった人には認知してもらいたいと思っています。
こういった現状になっている、と踏まえた上で。
今回のCytusのDLCの一件は少々やりすぎではないかと個人的には思いました。確かに、CytusはBMSを知るきっかけとして良い方向で機能していたと思われるのは事実ですし、現状の音ゲーにBMS曲が入ることもそういった面ではメリットとして働いていると思います。
ただ、それを当時のノリでやるのは(意識してるのかわかりませんが)違うぞ、と。
BMSの立場が徐々に変わっていったように、Cytusの立場も明らかに変わりました。
そんな立場のコンテンツが、当時のノリで(そうじゃないことをマジで願ってはいますが)BMS曲を「オリジナル曲」扱いで持っていったらどうなるか。
答えは明確だと思います。
…ただ、正直なところ自分が消費する「だけ」の立場から、消費するだけでなく「作る」立場になったためこのように考えるようになったという側面も大きいと思います。
現に、Twitterで軽く検索をかけたところ、「conflictがVで遊べる!嬉しい!」という感じの感想が多く、そこまで消費者側は考えずに受け取るんだな、と思いました(決して悪い意味ではありません)。とりあえず、今回の曲はCytusでも有名で強烈な印象を残している曲ではあるんだけど、その前に0から作り上げた人たちもいて、そっち側で楽しんでる人もいるんだよ、ということをその辺の事情を知らない方にも少し知っておいてほしい、という意味合いでこの記事を書きました。
あと、個人的にはCytusには今回移植されなかった曲にもオリジナル曲でいい曲はたくさんあるので(Light up my love、Iris、Precipitation、The Black Case、Area184、Holy Knight、Zauberkugel、Colorful Skies、First Gate、GATRIX…思いつく推しが初代だけでこれだけあります(オタク特有の早口))外部コンテンツの力に頼らずそのあたりをもう少し自己完結する努力をしてほしかったな、と1Cytusファンとして思うわけです。
なんかめっちゃ長くなっちゃいましたが、今回はこの辺で。
今後、不穏なネタの記事は自分としてもあまり書く気が進まないので書かないよう努力しますが、この記事で不快に思われた方がいらっしゃいましたら申し訳ありません。
ただ、もし自分と同じ考えの方がいて、この記事を読んで同じ考えの人がいたんだ…と気分が晴れれば幸いです。
最後に一言。
Myosotisの初出はDeemoです。